しっかり者の石松爺さんが、親戚や信頼できる友人と共に買った山々や田畑がある。その土地で大いに楽しみ生きた金重爺さん(石松の実子)、父幸一(婿養子)は、杉を植え、柚子を植え、梅の木を植え、栗を植えた。そして、その山には、自然に山椒の木と茶の木が自生し、広がっていた。今を生きる私に豊かな自然の産物を与えてくれている。ありがたく使わせて頂く。
3年前???大原分校のイベントで杉の精油作りをする為、理科の実験の水蒸気蒸留器をアマゾンで買ってみた。杉の木は、腐る程ある。しかし、腐らず「杉花粉は花粉症の原因」と言う濡れ衣を着せられた。誰から?嘘で塗り固められた医療業界とマスメディア、教育業界…によって。真っ赤な嘘を当たり前の常識に仕立て上げて国民全員を信じさせた。コロナと同じ。
父が山に植えた杉は、後々の子孫たちにとって宝となる!と信じて植えてくれた杉なのだ。それが悪者にされて、日本中の杉山が負の遺産のように言われている。違う!これぞ宝なの!と言う事を実証したいのと大原を元気にしたい!と言う思いで、産業にならないか???と考えたわけ。人々はお金になるとやっと杉山が宝の山に見えてくる。物質主義極まりし今、それしかリベンジはない!
小さな理科実験用水蒸気蒸留器に実家の裏山で取ってきた青々とした杉を入れて、水を入れて、アルコールランプで沸騰させる。大阪市内の集合住宅の一室のキッチンで実験開始。水蒸気が管を通り、冷やされ、ビーカーにポタポタ水滴が落ちる。小さなビーカーいっぱいに溜まった蒸留水の水面を見るとまん丸い油の膜が見える。爽やかな杉の香りが部屋中を覆っている。この香りを求めている人に渡せないか?なんて自然な心地よい香りなんだろう!!!
分校のイベントに子供達を連れてよく来てくれて、ほぼ主催者の動きをしてくれる心強い友人が私には、いる。ありがたい。彼は、いろんなものを想像して作り出す人で、竃に井戸など色々…。この狂った資本主義社会とは違うところで生きてゆこうともがいている。彼に水蒸気蒸留器の製作を依頼した。それがコレ、写真のモノ。最高にカッコイイ。補助金で製作してもらったけど、彼は製作費を納得する額しか受け取らなかった。コレからは、あるものを分け合い、ある能力を出し合い、お金の介在しない世の中にしてゆかないと争いは無くならない。彼は、わかっている。私もわかっているが、お金がないと生きてゆけない世の中。とはいえ、イベント参加してくれた人たちと水蒸気蒸留体験会をしてみた。エッセンシャルウォーターをスプレーに入れて、ひどい杉花粉症の女の子に吹きかけてみた。「全然大丈夫でいい香り〜!」と言ってくれた。精油はほんの僅かしか出来ないが、エッセンシャルウォーターなら、たくさん出来る事もわかった。しかし、コレを売るための販路は?流通に乗せるための保存料添加物?法規制?メルカリで値段見ても、コレだけ時間かけて作るのに安く売られている、いろんなハードルがある。それに要した時間と労力をお金に換算しようとする。コレで生きてゆくのは無理っぽい。と3年放置。
そして、何でだろう?実家の納屋に置いていた蒸留器が気になった。昨年の冬至前に金重爺さんが植えた柚子を高枝切り鋏をコメリで安く購入し、収穫した。あまりにも高いところは、高枝切り鋏も届かず断念した。収穫した柚子は、知り合いに分けて、余ったものは、我が家の柚子風呂として楽しんだ。年明けて令和八年、丙午、六十年前に生まれた私は丙午の年女。本気出して駆け出す時なのかもしれないと感じる。心の赴くままに、1月11日一並びの日に昨年末知り合った和咲美に髪を切りに行くことにした。そこで髪を切って欲しかった。その日は、亡き親友サイキちゃんの誕生日でもある。岡山の美作にある和咲美まで、車を走らせて髪を切りに行く。なんと非合理非効率な事をしているのだろう。お前は暇か?!残念ながら暇だ。時間をお金に変える生き方をして来た私。暇に焦りを感じる私を卒業しなければ、と思う。いつも自分で髪を切るか、1000円カットで済ませるか?していた私が、本気で喜びに生きなきゃ!丙午のように熱い火(靈)でみんなを笑顔に出来るおばちゃんにならなきゃ…笑。雪の吹き荒ぶ岡山の山の中、美作、那岐山の麓は、雪が横向きに降る。そんな場所で美容室を営む梅ちゃん先生は、大阪で何店舗もの美容室を運営していた経営者だった。しかし、騙され全ての店を取られて、生き方、在り方が変わったとのこと。それから美作にたどり着くまでにも色々あったのだろうが、年も一つ違いで縁を感じる。こんなに丁寧に髪を切ってもらうのは、初めてかもしれない。髪を切る仕事は、神事と。神=髪と対話しながら、一本一本整えてゆく美し所作には、資本主義に纏わりつく邪念はない。嬉しい。鏡に映るベリーショートの私は、少年のよう。頭も心も軽い。そして柑橘類の香り漂うクリームを髪につけて輝きを与えてくれた。そのクリームは、蜜蝋で作られたもので、ハンドクリームとしてもフェイスクリームとしても万能で保湿してくれる。手作りらしい。スタッフのジェイ君に作りかたを聞いてみる。蜜蝋を湯せんにかけ柑橘類の精油と植物性油を混ぜて固める。あまりにも素敵な香りなので、自分も作りたい!と考えた。思い浮かんだのが、高枝切り鋏で届かなかった金重爺さんの柚子鈴なりの枝。あれで柚子の精油を作ってみる!?
翌々日、母が氣になって、柚子も氣(木)になって、日帰りで福知山の実家に帰った。母は元気だった。良かった。実家の炬燵に入ると何もする氣がしなくなった。しかし、母が「柚子は、取らへんの?」と私の心を見透かすように聞いて来た。え?冬至前に私が山盛りの柚子をとって来た事を忘れている?しかし、その言葉が私を動かした。届かなかった高枝切り鋏を持って柚子の木のある場所へ。イザ。届かない。届いた2、3個の柚子で諦めるか?高枝切り鋏に付いていたノコギリをつけて枝ごと、切り落とす作戦。あ〜面倒くさいなぁ〜、また家に帰ってノコギリつけていたら、日が落ちて暗くなる。。。。高枝切り鋏のハサミ部分の付け根にL字型の突起を発見。それ、柚子鈴なりトゲトゲ枝にジャンプして引っ掛けて枝を揺らす作戦。ええもん付いてるやん。そういう用途?まあええか!やってみる。ユッサ、ゆっさと枝を揺らす。ことの外落ちてくる落ちてくる。揺れると、熟して枝にしがみつくことが出来なくなった黄色い実たちがボタ、ボタ、ボタっと。落ちた柚子の実を拾い集める。爽やかな香りとともに熟れた濃い香りも袋の中で香る。
母は、全部大阪に持って帰れ!と言ったが、4個だけ母の側に置いて、残りの柚子と蒸留器を車に積んで帰阪した。
翌日、イザ、決行。ベランダにセッティングし、冷却水は、ベランダ壁にある水道蛇口をホースで繋ぎ、カセットコンロ一本分で6個の容器にエッセンシャルウォーターが収まった。何とも言えぬ優しい柚子の香りが広がる。柚子の精油は、赤い蓋の小さなジャム瓶の底に僅か笑。今朝、柚子のエッセンシャルウォーターは売れるのか???とメルカリを覗いてみた。売れそうにない。今、昔プレゼントで頂いた小さな加湿器を棚から出して来て、そこに柚子蒸留水を入れてみた。こんな楽しみ方が出来ることに豊かさを感じてしまう。ありがたいね。お金があったら、お金を稼ぐ仕事で忙しかったら、こんな面倒くさい事はしない。でも、ふと思い立ってやってみたいと思える心の余裕、実際やってみる時間の余裕が今の私には、ある。お金の不安を拭い去ることは、まだ出来ないが、豊かさの中に生きている。だって今、幸せに私は、生きている。やりたい事が出来ている。食べることも着る服も住む家もある。これ以上何を望むの!





